奥深い子どもの世界
「どうして園長先生がいるの?」クラスの先生は、おシゴトを手伝ったり一生懸命働いているのに、園長先生は何もしないで座って本ばかり読んでいる。具合が悪いというので職員室に連れてこられたHちゃん。幸い熱はなく、クラス帰還の判断にも「帰らない」と言うので絵本で自習。じっとして動かない園長先生が気になったらしく、冒頭の質問になったと思われる。「4才1か月」の彼女に質問のわけを聞いても要を得ないので「どうしてここにいるかって?園長先生だから。」納得したかは確かめようもないが。まもなく、心配した担任に促されてクラスに帰った。質問の真意を聞きたい気持ちは山々だが、「何もしないこと」は子どもにとっても不自然な感じがしたのかもしれない。それにしても、「前後の脈絡不要。はてな?即質問。」子どもの世界の特権。
Aさんの語彙力
「こわれた、じゃなくて、はがれた、でしょ。」トイレのあたりから声がしただけなので、状況は全くつかめないが、年長さんらしいことは分かった。それにしても、「何かが、はがれ落ちただけの状態と修理を必要とする壊れた状態とは本質的に違う」ことが分かっているとは!そして、状況にのっとって的確な表現ができる。さすが。子供と大人ほどの違いが感じられて頼もしい感じ。子どもは幼児期に人生に必要な情報の70%を持っているそうだが実感だ。