白い緋寒桜
「13年ぶりに桜が咲きました。白いのも・・・!」主任先生の弾む声に園庭に飛び出し、現場に急行。園庭奥の隣家との間を隔てるフェンスに沿った狭い花壇。確かに、奄美の緋寒桜が二輪ほど八分咲き。ボケの木を挟んだもう一本には白い桜がやはり二輪。こちらはほぼ満開。ずいぶん前に、奄美の知人から、種から育てた幼木を分けてもらったのだという。奄美の桜と言えば、今が見頃の下向きに咲くあの赤い桜。ピンクがかったものもあるが白いのは前代未聞。白い緋寒桜というのもヘンだが一見の価値がある。今年は二輪でもそのうち木一杯に咲くはずだ。”吉野幼稚園に白い緋寒桜!” 最後の白ウサギがいなくなってすっかり寂しくなったが、今度は「白い緋寒桜」が子どもたちだけでなくみんなの目を楽しませてくれるに違いない。